本当の自分

勇気。

目を開けると、私の部屋。

「・・・どうだった?調子は大丈夫?」

そう言う昴は汗が額に光り、とても大丈夫には見えない。

「あぁ、僕はいいよ。
 慣れてるから、こういうの」

慣れてるって・・・。
こんなこと、何でしてるんだろう。

昴の瞳は琥珀色になって、ブルーだった様子は欠片も無い。
ただ、すごく息切れして辛そう。

「だから、大丈夫だよ。
 それより、自分の名前もわかった。
 それで?」

・・・それで?
それは私が聞く事だ。

「だから、これからどうするの?」

意味がわからない。

「僕には、君を救う使命?みたいなものがある。でも、救うにしても最初の段階をこえないと。僕、過去に行くとき言ったよね?殻の外を見せてあげる、って」
 
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