共済課には爽やか王子が1人いて助かってますが?
「はい。逃げてきました。もう何なんですか、金融窓口の方も毎日上司にいびられて大変ですよ」


 さやかちゃんは毎日のように愚痴を溢す。


 このお茶出しの時間に、私たち三人が集まって愚痴を言い合うことはお決まりになっていた。


 この時間があるから、仲間がいて救われるような気持ちになることができた。


「新人交流会楽しみですね。ほんの一瞬のひと時でしょうけど……。よろしくお願いします。櫻木さん」


 さやかちゃんは疲れた顔を意識的に吹き飛ばすように私ににこりと微笑んだ。
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