わたしがつくった華の特注品

chapter.2




「………えーっなんで?!どーして?!」


「めんどくさい」


「今からパパーッと採寸して、文化祭当日に衣装着てランウェイ歩けばいいだけなんだよ?」


「めんどくさい」


ぐうっ!だ、だったら…


「それに衣装はスーツだから、背が伸びなければ大人になっても一生使えるし、しかも特注品だから人と被らないし!す、すごく魅力的でしょ?」


「そんなもん知らん」


こ、これもダメかぁ…じゃあ、


「す、スイパラ奢るから…」


「俺を食い物で釣れると思うな。女の誘いなんざ俺は受けん」


「そ、そんなぁー!!」



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