何もかも失ったわたしに待ち受けていたのはイケメン達との極甘な同居生活でした
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「よし、着いた!」
日もどっぷり暮れたころ、全ての買い物を済ませたわたし達は漸(ようや)く家に着いた。
「すず、疲れたろ?荷物は俺が運ぶから先に家に入ってて。これ、家の鍵」
「だ、大丈夫ですっ。全部わたしの荷物ですし、わたしも運びます!」
鍵を渡されたものの、それでも荷物を持とうとしていたら、
「すーずチャンっ。こんな家の前で何しているのさぁ」
わたしの名を呼び、向こうの道から歩いてきたのは…、
「つかささま…?」
「お、名前覚えていてくれているなんて嬉しいねぇ」
「なに、いま仕事帰り?」
「そうなのよ。今日は珍しく早く終わってさ。それにしてもなにこの荷物の量」
「すずがここで暮らしていくのに必要なものをだいたい買ってきたんだよ」
「へぇ。本当に住むんだ。よし、オニイサンも荷物運び手伝っちゃいますかね」
言うなり重い荷物をひょいと持って玄関に向かうつかささま。
「…あっ!つかささま!いま鍵、開けますのでっ」
しばし呆然とふたりの会話を聞いていたわたしは、ハッと我に返り慌ててつかささまを追いかけた。