何もかも失ったわたしに待ち受けていたのはイケメン達との極甘な同居生活でした
___というわけで現在に至る。
「それにしてもすずチャン。目が血走っているけど、もしかして寝不足?」
後部座席に座っているつかささまが身を乗り出して「ん?」と覗き込もうとしてくるから、わたしは恥ずかしさから身をよじって
「だ、大丈夫です…っ」
そう返すので精一杯だった。
「かぁわいいなぁ、すずチャンはっ」
にこにこなつかささまのことを今日は直視することができなかった。
まだつかささまと出会ってから3日しか経っていないが、いつもは割とカチッとしたスーツを着ているのに、今日はネイビーのステンカラーコートを羽織り、トップスには白と黒のパネルボーダーに黒のテーパードパンツと革靴という若干カジュアルな格好をしていて髪もいつもと違うセットで、何だか変に意識してしまう。
…どうか顔が赤くなっていることがバレませんように。