何もかも失ったわたしに待ち受けていたのはイケメン達との極甘な同居生活でした
「な、なに…?」
相変わらず警戒心MAXな遣都さまだけど__
「ありがとうございますっ」
まだフラフラするのでソファーに横たわりながら、それでも精一杯の気持ちを込めて頭を下げた。
「な、なに?僕は、別になにも…」
「遣都さまは極度の女性嫌いだとお聞きしました。それなのにこうしてわたしの側にいてくださったから…」
「それはっ…。翠とつかさに無理やり頼まれて仕方なく…」
この方もまた優しい。
どれだけ親しい友人に頼まれたとしても、どうしても受け付けないことはあるはずだ。
それが遣都さまの場合、女性であるわたしと2人きりになることだと思うのに。
それなのに、こうして側にいてくれたのだ。
「それでも嬉しいです。とても」
わたしがふわりと笑んだ時だった。
「っ、」
一瞬。本当に一瞬だけ遣都さまと目が合って。
すると彼の顔がこれでもかと赤くなって、バッとわたしに背を向けると今度こそ自室に行ってしまった。


