吉野主任は年下大型ワンコ系部下に頭を撫でられたい
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「松永君が幹事なのね。想像通りの人選だわ」
久し振りの経理部では彼が出迎えてくれた。さっそく飲み会のプランについて語り始め、相変わらず何事にも全力で取り組む姿に微笑む。
「どこか不備でも?」
笑みを悪い風に受け取り、眼鏡をクイッとあげる。
「そうじゃなくて。頼りになるなぁと思って」
「営業は立て込んでいると伺いましたので、店の手配などはこちらがします」
「助かるよ。ありがとう」
私を見掛け、何人かは軽い会釈をしてくれる。営業部との飲み会を歓迎する雰囲気は感じられない。経理部も月末は忙しいはずだ。
(せめて、私が立案したんじゃないと説明しておくか)
「あのねーー」
「飲み会終わったらラーメン食べに行きませんか?」
松永君がクーポン券を差し出す方が早かった。
「ラーメン?」
「手配する店はイタリアンです。吉野さんのお口に合うか、どうか。ラーメン、お好きでしたよね?」
「え、うん、好き」
女性の多い経理部でイタリアンは間違いないし、私も嫌いじゃない。
松永君と残業あがりにラーメンを食べた事があるが、それは彼がまだ新人だった頃の話で。
(業務に不慣れな彼を励ます為だったんだけど)
「へぇ〜『大盛り!!にんにくチャーシュー麺』美味そうっすね」
背後から影が伸びてくる。そしてクーポンを奪うみたいに掻っ攫っていった。
「松永君が幹事なのね。想像通りの人選だわ」
久し振りの経理部では彼が出迎えてくれた。さっそく飲み会のプランについて語り始め、相変わらず何事にも全力で取り組む姿に微笑む。
「どこか不備でも?」
笑みを悪い風に受け取り、眼鏡をクイッとあげる。
「そうじゃなくて。頼りになるなぁと思って」
「営業は立て込んでいると伺いましたので、店の手配などはこちらがします」
「助かるよ。ありがとう」
私を見掛け、何人かは軽い会釈をしてくれる。営業部との飲み会を歓迎する雰囲気は感じられない。経理部も月末は忙しいはずだ。
(せめて、私が立案したんじゃないと説明しておくか)
「あのねーー」
「飲み会終わったらラーメン食べに行きませんか?」
松永君がクーポン券を差し出す方が早かった。
「ラーメン?」
「手配する店はイタリアンです。吉野さんのお口に合うか、どうか。ラーメン、お好きでしたよね?」
「え、うん、好き」
女性の多い経理部でイタリアンは間違いないし、私も嫌いじゃない。
松永君と残業あがりにラーメンを食べた事があるが、それは彼がまだ新人だった頃の話で。
(業務に不慣れな彼を励ます為だったんだけど)
「へぇ〜『大盛り!!にんにくチャーシュー麺』美味そうっすね」
背後から影が伸びてくる。そしてクーポンを奪うみたいに掻っ攫っていった。