心理カウンセラーと傾国美男(イケメン)と社内公募婚~導きたいのに私が甘く導かれてます~
「例えばどうやって距離を縮めたら良い?」

そんなの…知らん。
分かるわけがない。
私にそう言う対象でも居れば別だけど今までそんな人いたことがない。

「ちょっとしたことから…」

いや待て!
相手が霧島さんだったら少々なことでは近づいたことにならない。
そんなの2人にとって日常と変わらない。

「サプライズ的な食事をするとか。プレゼントも準備してみたり」

男性がサプライズを好きかは謎だけど今これが私の助言できる全て。

「プレゼントって宝飾系かブランド物とか…先生なら何が良い?」

宝飾、ブランド…
さすが金持ちの考えはズバ抜けて斜め上の考え。
庶民が答えられる内容じゃない。

「今まで喜ばれた物をプレゼントしてみたら良いんじゃないですか?他の方にも相談した方が」

私はそこまで責任取れない。
霧島さん(多分)の好みは彼が一番分かってると思うし。

「他の人ねぇ…」

不適な笑みを浮かべ私を見つめてくる瞳に吸い込まれそう。
絶対まずい。
これ以上の深堀は止めとこう。

「まぁまぁ、おにぎり冷めますよ?」

冷静になれ、私!
まず目を逸らしてとにかく冷静に。

「お茶でも淹れますね」

この空間の雰囲気はボロを出しかねない。

「熱めでお願い出来る?」

席を立った私の背後からドアに手をつき耳元で甘く囁いてくる。
それに後ろから手首を掴まれて心臓が高鳴って息苦しい。

「先生、この髪って…」

ちょ、髪(ウイッグ)をこれ以上引っ張られると困る!
グイグイ指先に巻きつけてじわじわと引っ張ろうとしてきて
振り向けないし動けない。

「本物?それにこのホクロ」

腕を解放されてクルんと回転させられ目の前には背を屈めたどアップの彼。
どうする?ホクロなんぞ取られても化粧で誤魔化せる?

「ねぇ?先生」

口元のホクロに指をかけようとする。
もうどうすれば正解なのか分かんない!

ー♪♪…♪

(携帯?)
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