絆の光は未来へ
その間、あゆかは自分の部屋を車椅子で回り、思い出の品々を手に取っては、懐かしそうに微笑んでいた。

机の上にあった看護のRBやQBを手に取ると、ページをめくりながら言った。

「また、勉強したいな。でも、できるかな……」

「できるよ。あゆかなら絶対に」

光希の確信に満ちた言葉に、あゆかは頬を染めた。

「光希がそう言ってくれると、なんだか本当にできそうな気がしてくる」

午後には、光希とあゆかの2人でリハビリのメニューや自宅で行うにあたって必要な物を確認した。

光希も外泊許可出した後に、リハビリに関しての内容や注意点の説明を受け、光希とあゆかで専門家のアドバイスに真剣に耳を傾けていた。

この家で、あゆかが安心して生活できるための、具体的なステップが、一つずつ着実に築かれていく。
< 147 / 284 >

この作品をシェア

pagetop