絆の光は未来へ

特別な贈り物

夕食を終えて、二人でゆっくりとソファに座っていた時のことだった。光希は何気なく立ち上がると、部屋の奥から小さな包みを取り出してきた。

「そういえば、あゆかに渡したいものがあるんだ」

「え?何?」

あゆかが首をかしげると、光希は少し照れたような笑顔を見せながら包みを差し出した。

「この前、街で見かけて…あゆかが喜ぶかなと思って」

包みを開けると、中には真新しいスケッチブックとタブレットが入っていた。

「勉強に使えるかと思って。タブレットは、使いやすいノートのアプリも入れてあるし、最新の医療情報とか調べられるから」

あゆかの目に涙が浮かんだ。

「光希……こんな高いもの」

「気にしないで。これを見た瞬間にあゆかの顔が浮かんだんだ。あゆかの夢を応援したいから」

あゆかは、光希の胸に顔を埋めて泣いた。嬉しさと、光希への感謝の気持ちでいっぱいだった。

「ありがとう……本当に、ありがとう」

光希は、あゆかの背中を優しく撫でながら言った。

「あゆかが笑ってくれれば、それで十分だ」

光希の胸の奥には、複雑な想いがあった。正直に言えば、衛生看護科に戻ることで、また体調を崩すのではないか、無理をしすぎるのではないかという不安もある。

でも、あゆかの目の決意の強さを見ていると、自分のエゴで止めるわけにはいかない。だから、自分にできることで支えたいと思ったのだ。
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