絆の光は未来へ

帰院への名残り

外泊の時間はあっという間に過ぎ、病院に戻る時間が近づいた。あゆかは、名残惜しそうに部屋を見回したが、その顔には以前のような絶望の色はなかった。

むしろ、自信と希望に満ちている。

「光希、ありがとう。やっぱり、家は落ち着くね」

「そうか。良かった」

車の中で、あゆかは光希の手を握った。

「今度の外泊では、一緒に料理を作りたい。私、料理が得意なの知ってるでしょ」

「楽しみにしてる。きっと美味しいだろうな」

病院の駐車場に着いても、二人はしばらく車の中にいた。

「光希、私……頑張るから」

「うん。でも、無理はしないで。俺ができる限りそばにいるから」

光希は、あゆかの額に軽くキスをした。

「愛してる、あゆか」

「私も……愛してる」

そして、今度はお互いの唇を甘く、熱く重ねた。
それが段々首まで降りてきたが、そこで理性を取り戻しグッと抑えた。

光希は、あゆかの言葉に心から安堵した。今回の外泊は、あゆかにとって、そして光希にとっても、大きな意味を持つ一日となった。

困難な状況の中でも、二人の間に芽生えた確かな絆が、未来へと続く道を明るく照らしていた。
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