絆の光は未来へ
目を覚ましたあゆかは、見慣れた光希の病院の病室にいることに気づきました。

腕には点滴が繋がれ、頭上には脳波を測るための電極が付けられています。横には、心配そうに見つめる光希の顔がありました。

「光希……私……連絡しようとして倒れちゃった……」

あゆかの声は、消え入りそうに小さく、後悔と自責の念が滲んでいました。せっかく復学できたのに、またみんなに迷惑をかけてしまった、という思いが彼女を苦しめます。

光希は、優しく彼女の手を握りました。

「あゆか、大丈夫だ。よく頑張った。検査の結果、脳炎の再燃ではない。ただ、疲労が溜まってしまっただけだ。だから、今は焦らず、ゆっくり休むんだ」

彼の言葉に、あゆかの目から大粒の涙が溢れ落ちました。

「私、…こんなに体が弱いのに……ごめんなさい......」

あゆかの声は次第に震え始め、涙と共に謝罪の言葉が溢れ続けました。

「光希にも......学校にも......指導看護師さんにも......迷惑をかけて......ごめんなさい......」

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