絆の光は未来へ
免疫抑制療法——その言葉が俺の頭に響いた。あゆかの免疫システムが暴走し、自分自身の臓器を攻撃している。

その現実を受け入れるのは辛かったが、この治療法が彼女の免疫の暴走を抑え込む方法なのだと理解した。リスクがあることも分かっている。

でも、今のあゆかにとって、これが唯一の希望なのだ。

「副作用のリスクもゼロではありませんが、何もしなければ、現状維持も難しいでしょう。この病気の経験から言っても、早期の決断が重要です」

専門医の言葉を聞きながら、俺は迷うことなく頷いた。もう迷っている時間はない。あゆかのために、俺にできることは全てやりたい。

「お願いします。あゆかを、助けてください」

俺の声には、これまでにない決意が込もっていた。心の奥底で燃え続けていた想いが、ついに明確な形となって現れた。長い間続いていた暗闇のトンネルに、ようやく光が差し込み始めているのを感じていた。
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