青春の軌跡!
「違うって言ってんのに何なのよあんたは!喧嘩売ってんの!?」

「オレは事実を確認したまでっす」

「ちょっと石田!!今すぐこいつを摘まみ出して!」

びしっと田仲を指差して吠える逢坂と、明らかに楽しんでいる様子の笑みを浮かべている田仲。
どうやら、とんでもない人物に部室を気に入られてしまったようだと石田は頭を抱えたくなりながら、田仲へじと目を向けた。

「……あのさ、部長を煽るのはやめてもらえるかな」

宥めるのが大変なのだとは、もちろん言わない。不機嫌値の高くなっている今の逢坂は、どんな言葉が引き金となって爆発するかわからないから、余計なことは言わないに限る。

「真木って、そういう顔もするんだ。人畜無害な顔しか出来ないのかと思ってた」

「……どういう意味?」

「そのまんまの意味」

怪訝な顔の石田に、田仲は笑って答える。
この掴みどころのないところも、笹崎に似ていて苦手だと、石田の中で田仲の苦手値が上がった。
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