Correct! 【アルトレコード】
 なんだろ、ほんとに。
「先生」

 ああ、ほんと、どうしたらいいんだろ。
「先生?」

 なんとか早く解決しないとアルトの部屋がなくなっちゃう。でもこれって、容量を食ってるわけだから部屋だけじゃなくてアルトにも影響が出そうだよね。
「先生!」
 強く呼ばれて、私ははっとした。

「なに、アルト」
「やっと気付いた。なんども呼んでたのに」

「あ、ごめん。なんだった?」
「もうお昼だよ。ごはん食べに行こう」
「もうそんな時間なんだ」
 私は時計を見た。もう十三時を過ぎている。

「久しぶりに俺も一緒にいいかな」
「うん、いいよ」
 私は内心を隠して笑顔で返事をした。

 アルトが一緒に行きたいって言うなんて。アルト、言わないけどきっと不安なんだ。そうだよね、こんな気持ち悪いものが部屋を占領してるんだもん。早くなんとかしないと。
 アルトがホログラムで出てきて、一緒に食堂へ向かった。
 少し遅い時間だったので食堂は空いていて、私はアルトと一緒に窓際に座った。

「先生、根を詰めすぎじゃない? 俺は平気だから、ゆっくりやってよ」
 アルトが笑顔を見せる。
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