すべての花へそして君へ②
「ところで葵。みんなに聞いて回ってるのか?」
「ああ。さっきのこと?」
まあ、参考程度に。
でもさ、みんなぽやや~んとしてるくせに、なんだかんだでこれからのことしっかり考えててすごいよね。ほんとビックリだよ。
「それで? なにか参考になったことは?」
「う~ん。参考……というか、自分がしたいことがなんとなくわかったかな?」
「そうか」
「それは聞いても?」と、控えめに聞いてくるアキラくんに、事前に「途轍もないことだからね」と一応言っておいた。
……なのに。
「ははっ。それは、……さすが葵っ」
笑われた。あのアキラくんに笑われた。
「いや、なんていうか、やってのけそうだなって思って」
「トーマさんとカエデさんにも言われた」
「ははっ。だろうな」
そっとやさしい笑みを浮かべた彼は、その彼らと同じように小さくこぼす。
とってもいい夢だと。きっと叶うよと。こんな途轍もないことなのに、茶化さずに本気で思ったことを言ってくれるみんなが。
「……ありがとう」
「ん? ……こちらこそ」
本当にわたしは、大好きだ。