エンドロールは救いの詩を

作戦会議

俺とアキはアジトに移動し、椅子に座る。
俺はナナに届かなかった手を眺め、強く握る。
ナナを守れなかった悔しさや連れて行かれた怒りなど、色々な感情が心を渦巻く。
「ねぇ、リク大丈夫なの?」
エリがアキに聞いている声が聞こえる。
俺は何も答えられず、アキは「ちょっとね...」と小さく答えた。
仲間達も今の現状に動揺しているようで、不安な声が聞こえてくる。
俺の様子を見ていたアキが俺の前に跪く。
そして強く握られている俺の手に優しく触れる。
手から伝わるアキの温かさに俺の心が少し柔らぐ。
「...なぁ、アキ」
「...なぁに?」
「俺はナナを助けたい。その為に力を貸して欲しい」
アキはふふっと笑った。
「ボスの為ならなんでもやるよ。僕達はボスの行く先にずっと着いていく。どんな敵だろうと倒してみせるよ」
アキの言葉を聞いていた仲間達も俺の方を真っ直ぐ見る。
「こんなおかしな世界じゃ生きられねぇよ」
「ぶちのめすなら着いていきますよ、ボス」
「やってやろうぜ」
そんな言葉が聞こえてくる。
仲間達は戦う意志を持っていた。
本当に良い仲間を持ったと思った。
俺は立ち上がり、大きな声で叫ぶ。
「キュースレーを連れ去った警察とこんなおかしな宣言をした総理大臣をぶっ飛ばして、今までの世界に戻すぞお前ら!」
俺の声に仲間達は「おう!」と叫ぶ。
そして俺たちはキュースレー救出の作戦を立て始めた。
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