スナオナキモチ。〜pure heart〜
「ね、ねー春乃!買い物行って来ない!?」

……突然

沈黙を破るかの様に

奈々が話出した。

「い、いーね!!何か買って来ようか!」


……不自然極まりない。

かなり棒読み。

本っ当、演技のヘタなやつら。

……2人の下心なんて

手に取る様に分かる。

どうせ、俺と亜依を

2人きりにしようとしてる。

俺はいいけど、あいつは……――

「えっ!?待って!私も行く!!」


―――やっぱり。―――


嫌われてんなー……俺。

裏切られた様な、気持ち。

悔しさと共に

悲しみさえ感じた。

別れを言ったのは

俺だけどさ。


「だーめ!亜依は優喜のお世話だよっ」

「えっ……でも……」

「じゃ、行ってきまーす♪」

……そう言って

2人は嵐の様に去っていった。


沈黙が、俺らを包む。

こんな気まずい雰囲気

……初めてだ。

でも、こんな状況を作ったのも

全部俺の責任だ。

亜依は悪くない。

ごめん、亜依。

こんな俺を、許してくれ……。


< 13 / 17 >

この作品をシェア

pagetop