キミに伝えたいことは。

貴方が一番大切なのに。【side凛乃】

わたし、花園凛乃が転校してから、2ヶ月が経った。
新しい友達も増えて、新しいクラスにも馴染めた。
だけど、夏葉ちゃん──なっちゃんとは話せないままだった。
というか、話せられなかった。
わたしは何度も何度も話しかけようとした。
けれど、なっちゃんはわたしから避けるように他の場所に行っちゃうんだ。
そして、この2ヶ月。気づいたことがあった。
なっちゃん、別人みたいだ。
昔は社交的で、元気で、笑顔が可愛くて、優しくて。
でも今は…1人で、静かで、笑わなくなって。
優しさは隠せていないけれど。
昔のなっちゃんなら、みんなを誘って校庭に行って外遊びをしてた。
今は、1人で読書をしたり、とにかく他の人と関わらなくなった。
……やっぱり、あの事と関係、あるのかな。
ねえ、昔のなっちゃんならなんて言うかな?
わたし、わかんないよ、なっちゃんの考えてること。
わたしのこと、嫌いになっちゃったかな?…いや、気づいていないかもしれない。
嫌な予想が心の中に渦巻いた。
少し、天気が曇った気がした。
…わたしは、なっちゃんのこと……1番大切な友達だと思っているのに。
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