近くて遠い幼なじみの恋~私の大好き過ぎる片思い日和~
「絢、もっと献身的にやってやれよ」

涙目の私を大輝がティッシュで拭ってくれる。

「大輝!ありがとう」

お礼を言う私が面白くないあーちゃんは
ムスッとしながら私の耳元で、

「そんなに大輝が良いならこれも要らないって事だよな?」

あーちゃんの手には濃紺のベルベットの箱。

その中から光り輝く指輪を取り出してヒラヒラと見せつける。

「絢く〜ん!幸に大輝譲るからそれ私にちょうだい」

「それっそれそれ、佳奈ー!指輪私のー!!」

半泣きの私と佳奈の意地悪に大輝は佳奈の
隣で謝りながらご機嫌を取り続けてる。

「絢、プロポーズの言葉なんて言ったの〜?」

酔いも良い感じの華が割り込んで颯太も「おっ!聞きたい」と手拍子であーちゃんを煽る。

「そんなの…ない」

そう言えば「付いてくる?」と言われて…うちの両親とあーちゃんの両親に挨拶して大事なプロポーズされてない。

「絢、お前酷い…」
「絢くん、顏だけイケメンでも性格悪ッ」
「絢、最低ー」
「プロポーズより私の指輪ー!」
「分かったよ…」

指輪を取ろうとする私の左手をあーちゃんは捕まえダイヤの指輪を嵌めて、

「さち」

甘く囁いて真顔で見つめてくる。

こんなの緊張で心臓止まる!
無理無理‼それなら!
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