地の果てに咲く花2
眠そうにあくびをしながら起きてきたのは長男である魁兄ちゃん。
えーっと、12歳上?たぶん。
そしてそのあとをスーーっと通ったのは次男である雷稀兄だ。
雷稀兄は大抵無口で無表情だから、あんま喋んないんだよねー。
「あ、聖杜。桜駒起きしてきてー?」
「おー」
兄ちゃんが気だるけの声で返事して、2階へ上がって行った。
姉ちゃんって起きるの遅せぇんだよなあ。
兄ちゃんが一回に戻ってきて、母さんが焼けたパンをテーブルに並べる。
「聖杜。桜駒は起きた?」
「うん」
「そう」