地の果てに咲く花2

秋真said


「はよー……」

朝。いつもより少し早く起きてリビングへ行く。

「秋真おはよう!」

顔を明るくさせて笑ったのは、母さん。

この人とは血の繋がりはないけど……母さんは俺のこと、実の息子のように愛してくれるから。

俺も母さんだって胸を張って言える。

「秋真」

少し驚いたように俺の後に来たのは六つ上の兄ちゃん。

兄ちゃんとは一応血が繋がっている。

……半分だけど。

兄ちゃんと姉ちゃんとは異母兄弟って感じ?

「兄ちゃんはよー」

「うん」

そう言った兄ちゃんは俺の頭を軽く撫でた。

最近の兄ちゃんはよく笑うようになったから、弟として素直に嬉しい。

「はえーなあ、二人とも」
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