地の果てに咲く花2
あと、母さんはまだ40前半だし。
俺は微笑を母さんに返した。
席についてしばらくすると、「おはよー」と桜駒がリビングに入ってきた。
俺があげた黒い部屋着に、髪は珍しくお団子。
桜駒の身長150ちょっとだからなー…俺の服はダボダボ。
「いただきます」
たくさん並べてあるジャムから、チョコのを取る。
塗り終わると、秋真がこちらを向いた。
「兄ちゃんそれちょうだい」
「え」
見ると秋真の手には、半分だけカスタードが塗ってある。
え……チョコも塗んの……?てか合うわけ……?
困惑気味に秋真に渡すと、秋真は躊躇うことなくチョコを塗り始めた。
これって俺の反応がおかしい……?
「秋真それ美味しそうだね」
兄さんがもぐもぐ口を動かしながら秋真のを見た。