先生と拒否柴系女子【本編】
「どうしてって⋯⋯。何しろ、実家が田舎だからねぇ。何度も受験したくないし、都内の大学の付属高校に入ってしまえば、ラクだと思ったの」
「それだけか?前は、お兄さんと一緒に住んでたって言ってたけど⋯⋯もしかして、亡くなったのか?」
 大真面目に尋ねられ、思わず吹き出してしまった。
「あはははははは!兄貴は、殺しても死ななさそう」
「じゃあ、虐待とか⋯⋯?」
「先生って、本当に真面目なんですね」
 笑いすぎて涙を拭いながら言うと、先生は、
「悪かったな。真面目なだけのつまらない男で」
 少し気を悪くしたようだ。
「つまらないなんて思ってませんよ。逆に、不真面目な教師なんて嫌だし」
「そうか⋯⋯?」
「潔癖すぎる兄とは、一緒に暮らしてもうまくいかなかったんです。だから、兄はここに住民票だけ残して、今は彼氏のところで同棲してるの。そのほうがお互いの為だし。ま、田舎の親には内緒だけどね」
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