先生と拒否柴系女子【本編】
「食器洗いは100点満点。花丸。よくできました。手際がよかったし、洗い残しもなくて感心したよ」
 先生は笑顔で言うが、
「なーんか⋯⋯やっぱり、バカにしてません?」
「まさか。褒めたんだよ。じゃあ、またな。おやすみ」
「おやすみなさーい⋯⋯」

 なんだかなぁ⋯⋯。
 先生は、真面目でいい人そうなのだが、ちょっと真面目すぎるような?
 兄の居なくなったこの部屋では、好きなだけぐうたらできると思ったのに、まさか同じ団地に住む教師から、日常の暮らしぶりをチェックされるとは。
 ブルーだわ⋯⋯。
< 28 / 40 >

この作品をシェア

pagetop