あなたの子ですが、内緒で育てます
「真実を暴かないほうが、お互いのためだと思うが?」
「なにをおっしゃるかっ! こっちにはロゼッテ王女がいる。ロゼッテ王女の力を使えば、セレーネ様の心など、すぐにわかるのだからな!」
そう言うが、最近、ロゼッテ王女の姿が見えない。
ルチアノから遠ざけられ、デルフィーナ王妃から厳しい教育を受けていると聞いた。
甘やかされて育ったロゼッテ王女には、辛い日々らしく、侍女に泣き言を言っているらしい。
「ロゼッテ王女のことだが、乳母をつけてはどうだ?」
「乳母?」
「デルフィーナ王妃に、ロゼッテ王女の力を理解し、導けるとは思えない」
男爵の顔が赤く染まる。
「王弟殿下とはいえ、聞き捨てなりませんな。我が娘の教育方針にまで口出しなさるとは、いかがなものか!」
火に油を注いでしまったようだ。
男爵のわめき散らす声を追加で聞くはめになり、よけい面倒なことになった。
最後はジュストが男爵に、じろりと睨んで黙らせるという力業で終わった。
「ザカリア様、お疲れさまです。本来なら、臣下や貴族たちから話を聞くのは国王陛下の役目なのですが……」
「兄上は、まだ離宮か?」
「なにをおっしゃるかっ! こっちにはロゼッテ王女がいる。ロゼッテ王女の力を使えば、セレーネ様の心など、すぐにわかるのだからな!」
そう言うが、最近、ロゼッテ王女の姿が見えない。
ルチアノから遠ざけられ、デルフィーナ王妃から厳しい教育を受けていると聞いた。
甘やかされて育ったロゼッテ王女には、辛い日々らしく、侍女に泣き言を言っているらしい。
「ロゼッテ王女のことだが、乳母をつけてはどうだ?」
「乳母?」
「デルフィーナ王妃に、ロゼッテ王女の力を理解し、導けるとは思えない」
男爵の顔が赤く染まる。
「王弟殿下とはいえ、聞き捨てなりませんな。我が娘の教育方針にまで口出しなさるとは、いかがなものか!」
火に油を注いでしまったようだ。
男爵のわめき散らす声を追加で聞くはめになり、よけい面倒なことになった。
最後はジュストが男爵に、じろりと睨んで黙らせるという力業で終わった。
「ザカリア様、お疲れさまです。本来なら、臣下や貴族たちから話を聞くのは国王陛下の役目なのですが……」
「兄上は、まだ離宮か?」