あなたの子ですが、内緒で育てます
ただ、ルチアノが幼いため、十八歳の成人を迎えるまでの間、形式上の王でいられる。
――自分が長く王としているために、ルチアノが必要だってこと……?
でも、ルドヴィク様がルチアノの世話をできるとは思えない。
ヤンチャな盛りである。
子育てをしたことのないルドヴィク様に、ルチアノを扱えるだろうか。
「ルチアノの件もあるが、兄上に王としての待遇を主張されるのは迷惑だ。それに、デルフィーナを使って、俺の命を狙った。失敗した兄上は次の手を考えるはずだ」
「ええ……」
「セレーネ。俺は簡単に殺される気はない」
――知っている。でも、あの時、ザカリア様がいなくなってしまったらと考え、怖くなった。
「私には、ザカリア様が必要なんです」
「それは、俺も同じだ」
ルチアノの後見人としてだけじゃなく……そう伝えたかったけれど、伝えることはできなかった。
でも、ザカリア様には伝わったのか、口元に微かな笑みを浮かべていた。
「兄上と一度話す必要があるな」
「そうですよね。私がルドヴィク様と話をします」
「駄目だ。俺が行く」
「え? ザカリア様がですか? でも、命を狙われているのはザカリア様ですし、私のほうが……」
「いや、俺が行く」
ザカリア様は絶対に譲ってくれそうになかった。
「でも、ザカリア様はルドヴィク様から命を狙われていますよね? 危険ではないですか?」
――自分が長く王としているために、ルチアノが必要だってこと……?
でも、ルドヴィク様がルチアノの世話をできるとは思えない。
ヤンチャな盛りである。
子育てをしたことのないルドヴィク様に、ルチアノを扱えるだろうか。
「ルチアノの件もあるが、兄上に王としての待遇を主張されるのは迷惑だ。それに、デルフィーナを使って、俺の命を狙った。失敗した兄上は次の手を考えるはずだ」
「ええ……」
「セレーネ。俺は簡単に殺される気はない」
――知っている。でも、あの時、ザカリア様がいなくなってしまったらと考え、怖くなった。
「私には、ザカリア様が必要なんです」
「それは、俺も同じだ」
ルチアノの後見人としてだけじゃなく……そう伝えたかったけれど、伝えることはできなかった。
でも、ザカリア様には伝わったのか、口元に微かな笑みを浮かべていた。
「兄上と一度話す必要があるな」
「そうですよね。私がルドヴィク様と話をします」
「駄目だ。俺が行く」
「え? ザカリア様がですか? でも、命を狙われているのはザカリア様ですし、私のほうが……」
「いや、俺が行く」
ザカリア様は絶対に譲ってくれそうになかった。
「でも、ザカリア様はルドヴィク様から命を狙われていますよね? 危険ではないですか?」