【こちらはマンガシナリオです】正しい愛し方教えてよ
ライバル
数日後。
○大学の食堂、昼
新谷が1人で食べている。
修「隣いいっすか?」
トレーを持った修が隣に来る。
新谷「えっ…あぁ、うん」
気まずそうに食べる新谷。
「…。」
新谷(何で隣座ってきたんだ?笹原たちと仲良いんだっけ。え、なんか話したほうがいいのか…)軽くパニック。
修「美琴のこと好きなんすか?」
新谷「ゲホッゲホッ。なんだよ、急に」
修はもぐもぐ食べながら話す。
修「いやぁ、そうなのかなって。まぁ、どっちでもいいんだけど」
新谷(いいのかよ…)
修「俺も好きなんで」
新谷「え」
驚く表情。
○講義室
席に座り、次の授業を待つ新谷。
新谷(笹原と出会ったのは高校の仮入部…)
○回想、高校の体育館
体操服、新谷や美琴など新入生が並んでいる。
新谷(顧問に言われてダブルスを組んでみたら、思いのほか相性が良く、そのまま正式にペアを組んだ)
新谷(一緒に練習する日々の中で、好きだと自覚した時には、もう遅かった。その時すでに笹原は、よし先輩と付き合っていた)
校舎内で遠くにいる2人を見かけた新谷。ブレザー姿、男はネクタイ、女はリボン。
○体育館、部活中
放課後、高校の体育館で練習着でウォーミングアップする新谷と美琴。シャトルを打ち合う。
美琴「この前さ、数学の抜き打ち小テストがあって」
新谷「え、まじで!?俺のクラスまだしてない」
美琴「じゃあ、そろそろあるんじゃない?」
新谷「貴重な情報さんきゅー!次の数学って…」
シュンッ
新谷が気を抜いた瞬間、美琴の打ったシャトルが勢いよく頬をかする。
新谷「いって…」
美琴「わぁ、ごめん!」
美琴が駆け寄る。
美琴「ちょっと見せて」
新谷の頬に手を添え確認する。ドキッとする新谷。
美琴「傷はなさそうかな」
新谷「別に傷ぐらい」
美琴「せっかくまぁまぁ良い顔してるんだから、大事にしなよ」
新谷の頬をポンポンとする。
新谷「まぁまぁってなんだよ」
笑いながら戻る美琴にバレないように頬を赤くする新谷。
新谷(同じ大学を受けたのはたまたま。また一緒にバドミントンをすることになり、学部が違っても、毎週会う事ができた。ただ…)
○大学の体育館
バドミントン練習終わり。
新谷「これからみんなでカラオケ行くけど、笹原も行く?」
美琴「彼とご飯だからパスで。じゃあ、お疲れ」
新谷(大学生になっても笹原は、よし先輩と続いていた。俺は俺で彼女がいたりいなかったり)
新谷が女の子と腕組み歩くシーン。
別日の練習中
新谷「え、浮気!?」
美琴「うん…」
新谷(あのよし先輩が浮気…意外だな。そっか、別れたんだ)
○現在、再び講義室
新谷(やっとチャンスがきたと思ったら、急に現れたイケメン後輩にライバル宣言されるなんて…俺ってツイてねぇのかな)
新谷「はぁー…」大きくため息。
別日。
○大学、外、夕方
美琴が門に向かって歩いている。
前にミスコンの女子がいることに気づく。隣に女友達。
美琴(ミスコンの子だ)
会話が聞こえてしまう。
女友達「中峰くんと進展あった?」
ミスコン「それがさぁ、連絡先聞けてなくて。打ち上げの後、気付いたらいなくなってたし」
女友達「そうなんだ。ああ見えて意外とガードかたいのかな」
ミスコン「彼女いないから今がチャンスなのになぁ」
美琴(アイツのこと狙ってるんだ。まぁ、美男美女でお似合いだよね)
ピコン、通知が鳴る。スマホ画面
修『今日ヒマ?』
美琴(噂の…。いつも唐突なんだよなぁ。返信後でいっか)
修「おいっ」
後ろからカバンを引っ張られる。
美琴「うわぁっ!」
修「何無視してんだよ」
美琴「後で返そうと思っただけ」
修「んで、ヒマなの?」
美琴「これからバイト」
修「何時まで?」
美琴「…。」目線を逸らす。
むぎゅー、美琴のほっぺを片手で掴む。
美琴(!?)
修「何時ですかー?」
美琴「…22時」
修「じゃあ、そんぐらいに迎えに行くな。じゃ、後でなー」
去って行く。
美琴(はい?どゆこと?)唖然とする。
その様子に遠くから気付いて見ていたミスコン。
ミスコン「…。」
○バイト先の映画館
美琴(え、あいつほんとに来るつもり?というか何でバイト先知ってんの。あ、萌たちか…)
夜、バイト終わり
美琴「お疲れ様でした。失礼します」
従業員出入り口から外に出る。辺りを見る。
スマホを見ながら待つ修がいた。
美琴(ほんとにいる…)
近づく美琴に気づく修。
修「お疲れ」
美琴「…お待たせ」
修「疲れてる?」
美琴「ちょっとだけ」
修「ならちょうどいいや。行くか」
歩き出す。
○カフェ
修「2名で」
席に着く2人。
修「ここ深夜2時までしてるんだってさ」
美琴「へぇ、そうなんだ。近くにこんなカフェあるの知らなかった」
修「パフェがめちゃくちゃ美味いらしい。あ、でも美琴は先にご飯系食べたいよな?」
美琴「いや、そんなの聞いたら完全にパフェの口になった」
修「さすが。どれにする?」
メニュー表みる。
パフェが運ばれてくる。
美琴「わぁーやば!」
スマホで写真を撮る2人。
美琴「いただきまーす」
ぱくっ
美琴「んーおいしー!!」
幸せそうな顔。
カシャ
こっこり美琴に向かってスマホを向けた修。
修も食べる。
修「うっま!」
美琴(薄々気づいてたけど、こいつかなり甘党だよね)
「…こっちも食べてみる?」
修「ありがと。ん」
自分のパフェも差し出す
美琴「これも美味しい!…というかパフェ食べるために私を誘ったの?他の人誘えばこんな遅い時間にならなかったのに」
修「んー、甘いもん食ってる時って、無条件に幸せな気持ちになるんだけどさ。幸せな気持ちにさせてくれるやつと食うとより美味いんだよ。前に食べたいちご飴もソフトクリームもすげーうまくて幸せだったから、ここのパフェは美琴とがよかった」
美琴(さらっと甘い言葉を言われて嬉しくなっている自分がいる。チャラい見た目に似合わず、子供みたいに嬉しそうに頬張る姿を見て、可愛いなんて思っちゃってるし)
ぱち、見ていたら目が合う。
修「どした?」
美琴「ううん」
カフェを出た。時間は日を回っている。
修「帰りの方向こっちだよな?」
美琴「あ、送らなくて大丈夫だよ」
修「この時間に1人で帰すわけねーだろ。自分が女だって自覚持てよ」
美琴(優しいことを言ってくれてるのに、すごい上からなんだけど…)
○美琴の家の前
美琴「わざわざありがとう」
修「全然」
美琴「気をつけて帰ってね。じゃあ、おやすみ」
修「ん、おやすみ」
1人帰路に着く修はスマホを見ている。
画面には美味しそうにパフェを食べる美琴の写真。
嬉しそうな笑みを浮かべる修。
○大学の食堂、昼
新谷が1人で食べている。
修「隣いいっすか?」
トレーを持った修が隣に来る。
新谷「えっ…あぁ、うん」
気まずそうに食べる新谷。
「…。」
新谷(何で隣座ってきたんだ?笹原たちと仲良いんだっけ。え、なんか話したほうがいいのか…)軽くパニック。
修「美琴のこと好きなんすか?」
新谷「ゲホッゲホッ。なんだよ、急に」
修はもぐもぐ食べながら話す。
修「いやぁ、そうなのかなって。まぁ、どっちでもいいんだけど」
新谷(いいのかよ…)
修「俺も好きなんで」
新谷「え」
驚く表情。
○講義室
席に座り、次の授業を待つ新谷。
新谷(笹原と出会ったのは高校の仮入部…)
○回想、高校の体育館
体操服、新谷や美琴など新入生が並んでいる。
新谷(顧問に言われてダブルスを組んでみたら、思いのほか相性が良く、そのまま正式にペアを組んだ)
新谷(一緒に練習する日々の中で、好きだと自覚した時には、もう遅かった。その時すでに笹原は、よし先輩と付き合っていた)
校舎内で遠くにいる2人を見かけた新谷。ブレザー姿、男はネクタイ、女はリボン。
○体育館、部活中
放課後、高校の体育館で練習着でウォーミングアップする新谷と美琴。シャトルを打ち合う。
美琴「この前さ、数学の抜き打ち小テストがあって」
新谷「え、まじで!?俺のクラスまだしてない」
美琴「じゃあ、そろそろあるんじゃない?」
新谷「貴重な情報さんきゅー!次の数学って…」
シュンッ
新谷が気を抜いた瞬間、美琴の打ったシャトルが勢いよく頬をかする。
新谷「いって…」
美琴「わぁ、ごめん!」
美琴が駆け寄る。
美琴「ちょっと見せて」
新谷の頬に手を添え確認する。ドキッとする新谷。
美琴「傷はなさそうかな」
新谷「別に傷ぐらい」
美琴「せっかくまぁまぁ良い顔してるんだから、大事にしなよ」
新谷の頬をポンポンとする。
新谷「まぁまぁってなんだよ」
笑いながら戻る美琴にバレないように頬を赤くする新谷。
新谷(同じ大学を受けたのはたまたま。また一緒にバドミントンをすることになり、学部が違っても、毎週会う事ができた。ただ…)
○大学の体育館
バドミントン練習終わり。
新谷「これからみんなでカラオケ行くけど、笹原も行く?」
美琴「彼とご飯だからパスで。じゃあ、お疲れ」
新谷(大学生になっても笹原は、よし先輩と続いていた。俺は俺で彼女がいたりいなかったり)
新谷が女の子と腕組み歩くシーン。
別日の練習中
新谷「え、浮気!?」
美琴「うん…」
新谷(あのよし先輩が浮気…意外だな。そっか、別れたんだ)
○現在、再び講義室
新谷(やっとチャンスがきたと思ったら、急に現れたイケメン後輩にライバル宣言されるなんて…俺ってツイてねぇのかな)
新谷「はぁー…」大きくため息。
別日。
○大学、外、夕方
美琴が門に向かって歩いている。
前にミスコンの女子がいることに気づく。隣に女友達。
美琴(ミスコンの子だ)
会話が聞こえてしまう。
女友達「中峰くんと進展あった?」
ミスコン「それがさぁ、連絡先聞けてなくて。打ち上げの後、気付いたらいなくなってたし」
女友達「そうなんだ。ああ見えて意外とガードかたいのかな」
ミスコン「彼女いないから今がチャンスなのになぁ」
美琴(アイツのこと狙ってるんだ。まぁ、美男美女でお似合いだよね)
ピコン、通知が鳴る。スマホ画面
修『今日ヒマ?』
美琴(噂の…。いつも唐突なんだよなぁ。返信後でいっか)
修「おいっ」
後ろからカバンを引っ張られる。
美琴「うわぁっ!」
修「何無視してんだよ」
美琴「後で返そうと思っただけ」
修「んで、ヒマなの?」
美琴「これからバイト」
修「何時まで?」
美琴「…。」目線を逸らす。
むぎゅー、美琴のほっぺを片手で掴む。
美琴(!?)
修「何時ですかー?」
美琴「…22時」
修「じゃあ、そんぐらいに迎えに行くな。じゃ、後でなー」
去って行く。
美琴(はい?どゆこと?)唖然とする。
その様子に遠くから気付いて見ていたミスコン。
ミスコン「…。」
○バイト先の映画館
美琴(え、あいつほんとに来るつもり?というか何でバイト先知ってんの。あ、萌たちか…)
夜、バイト終わり
美琴「お疲れ様でした。失礼します」
従業員出入り口から外に出る。辺りを見る。
スマホを見ながら待つ修がいた。
美琴(ほんとにいる…)
近づく美琴に気づく修。
修「お疲れ」
美琴「…お待たせ」
修「疲れてる?」
美琴「ちょっとだけ」
修「ならちょうどいいや。行くか」
歩き出す。
○カフェ
修「2名で」
席に着く2人。
修「ここ深夜2時までしてるんだってさ」
美琴「へぇ、そうなんだ。近くにこんなカフェあるの知らなかった」
修「パフェがめちゃくちゃ美味いらしい。あ、でも美琴は先にご飯系食べたいよな?」
美琴「いや、そんなの聞いたら完全にパフェの口になった」
修「さすが。どれにする?」
メニュー表みる。
パフェが運ばれてくる。
美琴「わぁーやば!」
スマホで写真を撮る2人。
美琴「いただきまーす」
ぱくっ
美琴「んーおいしー!!」
幸せそうな顔。
カシャ
こっこり美琴に向かってスマホを向けた修。
修も食べる。
修「うっま!」
美琴(薄々気づいてたけど、こいつかなり甘党だよね)
「…こっちも食べてみる?」
修「ありがと。ん」
自分のパフェも差し出す
美琴「これも美味しい!…というかパフェ食べるために私を誘ったの?他の人誘えばこんな遅い時間にならなかったのに」
修「んー、甘いもん食ってる時って、無条件に幸せな気持ちになるんだけどさ。幸せな気持ちにさせてくれるやつと食うとより美味いんだよ。前に食べたいちご飴もソフトクリームもすげーうまくて幸せだったから、ここのパフェは美琴とがよかった」
美琴(さらっと甘い言葉を言われて嬉しくなっている自分がいる。チャラい見た目に似合わず、子供みたいに嬉しそうに頬張る姿を見て、可愛いなんて思っちゃってるし)
ぱち、見ていたら目が合う。
修「どした?」
美琴「ううん」
カフェを出た。時間は日を回っている。
修「帰りの方向こっちだよな?」
美琴「あ、送らなくて大丈夫だよ」
修「この時間に1人で帰すわけねーだろ。自分が女だって自覚持てよ」
美琴(優しいことを言ってくれてるのに、すごい上からなんだけど…)
○美琴の家の前
美琴「わざわざありがとう」
修「全然」
美琴「気をつけて帰ってね。じゃあ、おやすみ」
修「ん、おやすみ」
1人帰路に着く修はスマホを見ている。
画面には美味しそうにパフェを食べる美琴の写真。
嬉しそうな笑みを浮かべる修。