かりそめ婚は突然に 〜摩天楼Love Story〜
飛行機のチケット手配と主要都市のホテルの予約は済ませているけれど、それ以外のプランは決めていない。
現地でレンタカーを借りて気ままに回る予定だ。

以前のわたしだったら尻込みしたかもしれない。
外国で、知らない土地で、言葉だって通じるか分からないのに…なんて。

今は楽しみで仕方ない。透さんと、どんな風景が見られるのか、どんな人との出会いがあるのか、どんな美味しい料理を食べようか。
もしかしたらトラブルが起こるかもしれない。それも、二人なら乗り越えられるだろう。

人生そのものが一つの旅だ。予測不能だからこそ面白い。

「なにが起こるか分からないけど、それも楽しみだね」

「一緒にいればだいじょうぶだ」

透さんがつと手を伸ばして、テーブルの上でわたしの手をそっと握る。
彼が笑む。こんな柔らかい表情をする人だったっけ。わたしはこんなふうに旅を楽しむタイプだったろうか。
一緒にいるとどんどん変わっていく。それが出会いで人を愛するということ。

わたしたちのstoryは続いてゆく———



【完】
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