ひとりぼっちの転生幼女でしたが、最愛の家族ができました~実は神子だった私、ハイスペ兄から溺愛されつつ癒しの才能発揮します!~


 そんな日に限って学校は休校で、養護施設もイベントがあって訪問できなかった。
 だから、うっかり振り返ってしまったのだ。自分の人生というものを。

 職場の人たちやクラスメイトたちは皆、年末を『家族と過ごす』と言っていた。
 私が生きていた中で過ごした親戚の家、施設、学校、職場……。すべてが一時的な居場所であることに、私は気付いてしまったのだ。

 上司の言葉もあながち間違いじゃない。きっと私は、この世界において価値のない人間なのだ。

 なにもない、空っぽな私の、空っぽな夜。
 冷たい布団に入った私は、静かに目を閉じた。

「家族って、なんだろう……」

 これが前世の私が発した、最後の言葉となった。

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