片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
圭信が悔しそうに唇を噛み締め、怒りで全身を震わせる姿はずっと見ていたい所だが……。
今は彼の表情を堪能するよりも、重要なことがある。
私はスマートフォンの画面を再び、食い入るように見つめた。
『現在立て籠もり犯の人質となっているのは、高校3年生の下澤美久さん、松下山岸さん……』
「なんだ、それは。動画か」
「んーん。ニュースの生放送だよ。この事件、お父さんが担当してるの。たまに、声とか姿が映るんだよ」
「愛奈の、父上、だと……?」
委員長は呆然とした様子で、ぽつりと呟く。私はそれに興味津々な様子を見せているのだと感じ取り、圭信に隣へ座るように促した。
「ここ、空いてるよ! 一緒に見よう!」
「し、しかし……。階段の上に座るなど……」
「あ、お父さん」
「どこだ!」
彼も最初は戸惑っていたが、画面にドアップで父親が映し出された瞬間それを一目でいいから見たいという欲求に逆らえなかったようだ。
圭信は俊敏な動きで私の隣に腰を下ろし、小さなスマートフォンを覗き込んでくる。
今は彼の表情を堪能するよりも、重要なことがある。
私はスマートフォンの画面を再び、食い入るように見つめた。
『現在立て籠もり犯の人質となっているのは、高校3年生の下澤美久さん、松下山岸さん……』
「なんだ、それは。動画か」
「んーん。ニュースの生放送だよ。この事件、お父さんが担当してるの。たまに、声とか姿が映るんだよ」
「愛奈の、父上、だと……?」
委員長は呆然とした様子で、ぽつりと呟く。私はそれに興味津々な様子を見せているのだと感じ取り、圭信に隣へ座るように促した。
「ここ、空いてるよ! 一緒に見よう!」
「し、しかし……。階段の上に座るなど……」
「あ、お父さん」
「どこだ!」
彼も最初は戸惑っていたが、画面にドアップで父親が映し出された瞬間それを一目でいいから見たいという欲求に逆らえなかったようだ。
圭信は俊敏な動きで私の隣に腰を下ろし、小さなスマートフォンを覗き込んでくる。