片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
『現在、警察の方が交渉に当たっています。凄腕交渉人と名高い、豊臣警視総監が……』
――さ、誘ったのは私だけどさ……?
肩同士が触れ合うほどに近づかなくたって、画面は見えるはずだよね……?
私はどうしてこうなったのかわからず、ドキドキと高鳴る心臓の鼓動を押さえた。
「父上は、君とはあまり似ていないな。厳格そうな容姿をしているが、物腰は柔らか……。チグハグとした印象を与える……」
「仕事中だからじゃないかな? 普段はだいぶ、口が悪いよ」
画面の中に映るお父さんは私達が雑談に夢中な間に、立て籠もり犯と交渉を続けるために必要なマイクを放り投げると、ほかの警察官達と一斉に四方八方から突入を仕掛けた。
その後、耳を劈くような銃声が2発響き――犯人確保の一報が聞こえてくる。
「凄いな……」
「でしょ? 銃を持っている相手を、素手で確保するなんて……! 普通だったら、絶対にできないよね!?」
「父上は誉れ高い方なのに、娘の君と来たら……」
「私はまだまだ、これからだもーん」
「今からこれほどちゃらんぽらんでは、先が思いやられる……」
――さ、誘ったのは私だけどさ……?
肩同士が触れ合うほどに近づかなくたって、画面は見えるはずだよね……?
私はどうしてこうなったのかわからず、ドキドキと高鳴る心臓の鼓動を押さえた。
「父上は、君とはあまり似ていないな。厳格そうな容姿をしているが、物腰は柔らか……。チグハグとした印象を与える……」
「仕事中だからじゃないかな? 普段はだいぶ、口が悪いよ」
画面の中に映るお父さんは私達が雑談に夢中な間に、立て籠もり犯と交渉を続けるために必要なマイクを放り投げると、ほかの警察官達と一斉に四方八方から突入を仕掛けた。
その後、耳を劈くような銃声が2発響き――犯人確保の一報が聞こえてくる。
「凄いな……」
「でしょ? 銃を持っている相手を、素手で確保するなんて……! 普通だったら、絶対にできないよね!?」
「父上は誉れ高い方なのに、娘の君と来たら……」
「私はまだまだ、これからだもーん」
「今からこれほどちゃらんぽらんでは、先が思いやられる……」