片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
「愛奈……」

 ――彼女は僕にとって、世界の全てだ。
 君を手に入れるためなら、なんだってできる。
 優等生の仮面を脱ぎ捨てることで愛奈を手に入れられるのであれば、喜んで実行するだろう。

「僕は君だけを、愛している……」

 彼女が深い眠りに誘われているのをいいことに、今日も僕は愛奈の知らないところで愛する人の首筋に顔を埋め、所有印を刻み込む。
 魅力的な女性が自分のものだと、周りへ証明するために。
 誰にも奪われぬよう、牽制するように。

 ――いつか必ず、そう遠くない未来に。
 僕は必ず、君と想いを通じ合わせてみせる……。

 ここから先に進むのは、彼女の同意を得てからでないと駄目だと言うことくらいは、よく理解している。

 ――愛奈の全てを手に入れるまで、もう少しの辛抱だ。
 そう何度も自分に言い聞かせた僕は、ゆっくりと目を閉じ……。
 愛しき幸せに包まれながら、意識を失った。

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