片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む
 ――ようやく、仕事が片づいた。

 疲れた身体を引き摺って帰宅した僕を出迎えるほど、愛奈も暇ではない。
 深夜ともなれば、彼女もベッドの上でぐっすりと眠っている。
 ラフな格好に着替えた僕は自室に戻り、愛する人の隣に寝そべった。

 ――僕の最愛が、手を伸ばせば触れ合える距離にいる。

 愛する女性の寝顔を目にするだけでも、仕事の疲れが吹き飛んで行くのを感じる。
 このまま彼女に触れたら、自分は一体どうなってしまうのだろうか? 

 ――愛奈が抵抗できないのをいいことに、手を出してしまうかもしれない。

 そんな恐怖に駆られた僕は、彼女へ触れないように自制していたが――最上級のご馳走を前に我慢をし続けられるほど、気の長いほうではない。
 辛抱堪らず愛する人を腕に抱き、好き勝手ぬくもりを堪能する。
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