江戸JK

21

今日は久しぶりに、浦賀の辺りを散歩している。

その時、今までに見たことがないような、大きな船が停まった。船内からは、どこかの艦隊司令長官のような人が出てきた。

「どうやらペリーが来航したようです」

「ペリー?あ、てことは鎖国も終わり?」

「そうですね」

「やっと開国か……少し自由になった気がする」

その予言通り、数年後には安政の改革が始まったようで、開国の動きも見られるようになった。

1854年3月、日本はアメリカとの日米和親条約を締結。


@箱館(北海道)

「ここの港も、いつの間にか開いてる」

「朋菜様、折角ですし何か買われてはいかがでしょう」

「そうね、そうするわ」

朋菜は庶民用の貿易船で生糸や絹などを買ってみた。

「そちらは何に使われるのですか?」

「まだ秘密」

朋菜は颯に見られないように少し笑った。
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