君の瞳は何を映す?
わたしは日野(ひの)夏生 19才。
ナースになる為、看護学校に通っている。
わたしの住んでいるこの街は、山と田園に囲まれた、小さな田舎町だ。
見渡す限りの田んぼと、その奥には高い山々が連なっている。そして、大きな川が流れている自然豊かな街だ。
誰が来ても、誰が見ても「田舎だね」言うだろう。
そんな田舎の街に20年前、大きな建物が建てられた。
「葉山医科大学病院」
広大な田んぼを埋め立て、地上12階、地下2階のどデカい病院が建てられた。
最新の医療に、救急救命。更に、その周りには、医療従事者を育成する学校も建てられている。
わたしも、その中の一員だ。
「葉山医科大学 看護専門学校」
この病院が建てられるという計画が上がった時、近隣住民は大反対したと言う。
山の一部も削り取られるという話しだったので、自然を壊すな!!と、連日デモがあったらしい。
まぁ、気持ちは分かる。
しかし実際建てられると、この病院は街のシンボルとなり、沢山の人がくる様になったので、小さな商店街は連日、賑わう様になったらしい。
これは嬉しい誤算だった。だって患者さんだけでなく、病院で働く人だってとんでもない数だもの。
仕事帰りに「一杯」と言う事で、繁華街も賑わいを見せた。
各店舗はお店を拡大し、今では「葉山ロード」が出来ている。
※ ※ ※
「ねぇ、夏生!!」
1時間目の授業が終わると、親友の飯田 朋花が声を掛けて来た。
「お願いだから、今から言う事にYES!! って言って♡」
「じゃあ、NO!!」
「ちょっとぉ!! 」
「だって、その感じだとロクな事じゃないじゃん」
「まぁ、まぁ、そういいなさんなって」
朋花は身長173センチ越えのスタイルオバケだ。
顔は小さく、手足は長い。
はっきり言って、隣に立っていたくない。
「あのね、合コン行こうよ!!」
「えぇーっ!! 合コン!? わたし、そういうの苦手って言ってるじゃん」
「大丈夫!! 相手は医大の人間だから」
『医大』とは『葉山医科大学』の略だ。
「相手が誰かとか、そういう問題じゃない」
「だって、夏生だって彼氏欲しくない?」
「まぁ、欲しいけどぉ...」
「よし!決定!!」
「まだ行くって決めてないっ!!」
「チカも来るよ」
わたしに拒否権は無いらしい。
来週の土曜日。
運命の合コンが待っていた。
ナースになる為、看護学校に通っている。
わたしの住んでいるこの街は、山と田園に囲まれた、小さな田舎町だ。
見渡す限りの田んぼと、その奥には高い山々が連なっている。そして、大きな川が流れている自然豊かな街だ。
誰が来ても、誰が見ても「田舎だね」言うだろう。
そんな田舎の街に20年前、大きな建物が建てられた。
「葉山医科大学病院」
広大な田んぼを埋め立て、地上12階、地下2階のどデカい病院が建てられた。
最新の医療に、救急救命。更に、その周りには、医療従事者を育成する学校も建てられている。
わたしも、その中の一員だ。
「葉山医科大学 看護専門学校」
この病院が建てられるという計画が上がった時、近隣住民は大反対したと言う。
山の一部も削り取られるという話しだったので、自然を壊すな!!と、連日デモがあったらしい。
まぁ、気持ちは分かる。
しかし実際建てられると、この病院は街のシンボルとなり、沢山の人がくる様になったので、小さな商店街は連日、賑わう様になったらしい。
これは嬉しい誤算だった。だって患者さんだけでなく、病院で働く人だってとんでもない数だもの。
仕事帰りに「一杯」と言う事で、繁華街も賑わいを見せた。
各店舗はお店を拡大し、今では「葉山ロード」が出来ている。
※ ※ ※
「ねぇ、夏生!!」
1時間目の授業が終わると、親友の飯田 朋花が声を掛けて来た。
「お願いだから、今から言う事にYES!! って言って♡」
「じゃあ、NO!!」
「ちょっとぉ!! 」
「だって、その感じだとロクな事じゃないじゃん」
「まぁ、まぁ、そういいなさんなって」
朋花は身長173センチ越えのスタイルオバケだ。
顔は小さく、手足は長い。
はっきり言って、隣に立っていたくない。
「あのね、合コン行こうよ!!」
「えぇーっ!! 合コン!? わたし、そういうの苦手って言ってるじゃん」
「大丈夫!! 相手は医大の人間だから」
『医大』とは『葉山医科大学』の略だ。
「相手が誰かとか、そういう問題じゃない」
「だって、夏生だって彼氏欲しくない?」
「まぁ、欲しいけどぉ...」
「よし!決定!!」
「まだ行くって決めてないっ!!」
「チカも来るよ」
わたしに拒否権は無いらしい。
来週の土曜日。
運命の合コンが待っていた。
