夏休みの自由課題について
もともと人のよい大場家の主人はろくに仕事ができない使用人でも可哀そうに思い、住み込みで働かせていた。

しかし大正も終わるというころ、大場家で人死にがでてしまった。
死んだのはチヨという愛称で呼ばれていた若い使用人で、床下から変死体で発見されたという。

主人はなにも知らなかったが、使い物にならないチヨを他の使用人が床下に閉じ込め、チヨは一晩中叫び、泣いて苦しんだという。

大場家の主人はそれを大層悲しみはしたものの、チヨをいじめた使用人を解雇はしなかった。

しかし、チヨをイジめていた使用人は日に日におかしくなり、床下からチヨの声がする。
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