夏休みの自由課題について
「千恵美ちゃんこんにちは。恵理子から話は聞いているよ、この村に伝わる怖い話を聞きたいんだって?」

小さなテーブルを挟んで対面で座り、さっそく本題にうつりました。
恵理子とは、水島さんのことです。

「怖い話というか……まぁ、そうですね」
前回ふみちゃんからとんでもなく怖い話を聞かされたことを思い出して思わず口ごもってしまいました。

「この村は閉塞的な場所だったから、そりゃあ沢山あるよ」
生枝さんの目がランランと輝きだしました。

きっと、こういうお話が大好きなんだと思います。
ふと視線をテレビの方へ移してみれば、テレビ台の中にはブルーレイレコーダーがあり、数枚のブルーレイが並べられていました。
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