夏休みの自由課題について
この図書館は朝10時から開いているので、もう3時間近くいることになります。

「そんなに?」
「うん。気になる本が沢山あって」

そう言いながらテーブルの上に置かれたオカルトちっくな本へ視線を移しました。
朝からずっとこういう本ばかりを読んでいたみたいです。

「もしかして毎日ここでこういう本を読んでるの?」
「まぁね」

岡田さんは少し恥ずかしそうにうつむいて、頷きました。
大人しい性格の岡田さんがここまでオカルト好きだとは知らなくて、私は驚きっぱなしです。

「ところで、次の都市伝説を聞いてきたんだよね?」
気を取り直すように岡田さんがそう質問してきました。
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