夏休みの自由課題について
《水島さん;たぶん、そうだと思う》
見間違いじゃない?

そう送ろうと思って、やめました。
これが本当なら岡田さんに報告しないといけません。

《平野:私じゃよくわからないから、詳しそうな人に聞いてみるね》
私はそう送って水島さんとのやりとりを終了しました。

☆☆☆

翌日、朝早い時間から市立図書館へ行くと、岡田さんはやっぱり席に座って本を読んでいました。

今日は私の方が早く来たかと思っていたので、なんとなく悔しい気持ちになります。
「岡田さんってもしかして図書館で暮らしているの?」

冗談めかしてそんな風に声をかけてみると、岡田さんは目を丸くしてそして小さな笑い声を立てました。
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