Blue Moon〜小さな夜の奇跡〜
その日の夜。
いつものバーでの演奏を終えると、マスターが小夜に企画を切り出した。
「え? クリスマスコンサートを光くんと、ですか?」
「そう。今年は趣向を凝らしたいんだ。どうかな? 彼、やってくれないかな」
小夜がここで演奏するのを時々聴きにくる光は、どうやらマスターとすっかり打ち解けていたらしい。
マスターが光にここでの演奏を頼むのが、その証拠だろう。
「えっと、聞いてみますけど。ジャズの演奏でいいんですよね?」
「うん。クリスマスにちなんだナンバーをお願いしたい。せっかくだから藤原さんと一緒になにか弾いてくれると嬉しいな。一曲だけでも」
「わかりました。相談しておきますね」
「ありがとう、頼むよ」
翌日、早速光に話をすると即座に「やる!」と頷いた。
「やったぜー! ついに俺もバーで演奏させてもらえる。ありがとな、小夜。ハメ外さないように気をつけるから」
「あはは! うん、お願いね。それとマスターが、せっかくだから私と光くんでなにか一緒に弾いてほしいって」
「おー。じゃあ、あれだな。音楽で世界旅行。世界中のクリスマスを音楽で巡ろう」
「わあ、素敵!」
「だろ? よし、そうと決まったら曲を考えようぜ」
「うん!」
小夜の頭の中は、クリスマスコンサートのことでいっぱいになる。
(こうやっていつの間にか、彼のことを忘れられたらいいのに)
心の片隅でそう思いながら。
いつものバーでの演奏を終えると、マスターが小夜に企画を切り出した。
「え? クリスマスコンサートを光くんと、ですか?」
「そう。今年は趣向を凝らしたいんだ。どうかな? 彼、やってくれないかな」
小夜がここで演奏するのを時々聴きにくる光は、どうやらマスターとすっかり打ち解けていたらしい。
マスターが光にここでの演奏を頼むのが、その証拠だろう。
「えっと、聞いてみますけど。ジャズの演奏でいいんですよね?」
「うん。クリスマスにちなんだナンバーをお願いしたい。せっかくだから藤原さんと一緒になにか弾いてくれると嬉しいな。一曲だけでも」
「わかりました。相談しておきますね」
「ありがとう、頼むよ」
翌日、早速光に話をすると即座に「やる!」と頷いた。
「やったぜー! ついに俺もバーで演奏させてもらえる。ありがとな、小夜。ハメ外さないように気をつけるから」
「あはは! うん、お願いね。それとマスターが、せっかくだから私と光くんでなにか一緒に弾いてほしいって」
「おー。じゃあ、あれだな。音楽で世界旅行。世界中のクリスマスを音楽で巡ろう」
「わあ、素敵!」
「だろ? よし、そうと決まったら曲を考えようぜ」
「うん!」
小夜の頭の中は、クリスマスコンサートのことでいっぱいになる。
(こうやっていつの間にか、彼のことを忘れられたらいいのに)
心の片隅でそう思いながら。