色褪せて、着色して。~番外編~
仕事仲間は、ナズナ以外に3人いて全員同い年だ。
王家の領地内にあるC村の娼婦館で生まれたセリ。
手先が器用で背の高いキキョウ。
口が聞けず。寮から出て行って世界最強のサンゴと生活するカイ。
そして、眼鏡をかけてみんなをまとめるリーダーのような存在なのがナズナだ。
「ナズナ。明日さ。ジョイさんと遊ぶ予定なんだけど、ナズナもどう?」
消灯時間が過ぎても、皆の気分が高騰しているのは明日が休みだからだ。
向かいのベッドで横になっているキキョウにナズナは首を横に振った。
「ごめん、用事がある」
「オッケー」
断ったのに気を悪くすることもなく、軽い口調でキキョウが言った。
「なあ、ナズナ」
キキョウの上のベッドにいたセリが降りてきて、ナズナに近寄ってきた。
「なんか、わかんねえけど。頑張れよ」
「…なんだよ、それ」
こいつらは気づいているのだろうか。
いつも4人で仕事しているが。
仲良しというわけではなかった。
セリとキキョウはすぐに意気投合して仲良しだが。
ナズナは、一定の距離を取ろうと心掛けている。
それでも、感情をむき出しにして。初めの頃はカイばかりが優遇されているような気がしてカイのことを敵視してしまった。
正直なところ、カイのことを好きかと訊かれたら。あまり好きではないと答えてしまう。
ナズナは、ふぅ…と深呼吸をして目を閉じだ。
王家の領地内にあるC村の娼婦館で生まれたセリ。
手先が器用で背の高いキキョウ。
口が聞けず。寮から出て行って世界最強のサンゴと生活するカイ。
そして、眼鏡をかけてみんなをまとめるリーダーのような存在なのがナズナだ。
「ナズナ。明日さ。ジョイさんと遊ぶ予定なんだけど、ナズナもどう?」
消灯時間が過ぎても、皆の気分が高騰しているのは明日が休みだからだ。
向かいのベッドで横になっているキキョウにナズナは首を横に振った。
「ごめん、用事がある」
「オッケー」
断ったのに気を悪くすることもなく、軽い口調でキキョウが言った。
「なあ、ナズナ」
キキョウの上のベッドにいたセリが降りてきて、ナズナに近寄ってきた。
「なんか、わかんねえけど。頑張れよ」
「…なんだよ、それ」
こいつらは気づいているのだろうか。
いつも4人で仕事しているが。
仲良しというわけではなかった。
セリとキキョウはすぐに意気投合して仲良しだが。
ナズナは、一定の距離を取ろうと心掛けている。
それでも、感情をむき出しにして。初めの頃はカイばかりが優遇されているような気がしてカイのことを敵視してしまった。
正直なところ、カイのことを好きかと訊かれたら。あまり好きではないと答えてしまう。
ナズナは、ふぅ…と深呼吸をして目を閉じだ。