AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。
 正直、自分でもものすごく失礼なことを言っているのはわかってる。

 けれど、なぜだろう。この人には本音でぶつかっても構わないんじゃないかと思ってしまう。

 日頃より、他人と接するときは直接的な言葉を避けて、相手が傷つかないよう配慮してきた。

 仕事のときは、敢えてきつい言葉を選んで使うこともあるけれど。それでもオブラートに包むぐらいの気遣いは持っている。

 でも、この男は違う。

 やんわりとオブラートなんかに包んでいたら、どこまでも調子に乗って発言してくる。それ以上踏み込んでくるなと壁を作っても、この男は感情を交えずにぽんぽん言い返してくる。

「うーん、あんまり考えたことないかな」
「は?」
「つーか、それよりもワクワクした的な? 光源氏計画とか、なんか背徳感ありありで良いんじゃね? みたいな?」

 そこで久々津が「あはは」と手を叩いて笑った。

 だめだ、コイツ。救いようのないマジのクズ。顔が良くても中身が最悪。言うことキモいし、粗大ゴミ置き場に直行でいいと思う。コイツと話してると自分の価値観がおかしいのかと思ってしまう。

 繊細の「せ」の字も感じられない。むしろ、「せ」があるとしたら性欲魔人の「せ」だ。セックス大好き色欲魔の「せ」だ。

「帰ります!」
「あっそう、気をつけて帰ってねー?」

 ひらひらと手を振る久々津をスルーして、玄関まで一直線に歩いた。
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