優等生のくせに、俺のマンガにだけは赤面する

第1章 出会いと始まりの放課後

俺、木崎直は、高校2年生だ。

勉強は一応できる方だと思う。実力テストは、毎回学年トップに入っているから。

そして俺は、学校の図書室が好きだ。

ある有名なデザイナーが設計したとかで、おしゃれな木の天井に、やたら広い静かな空間。

放課後はいつも、ここで教科書を広げている。

人が少ないし、誰も俺に話しかけてこない。……理想的な環境だ。

今日も静かに数IIの問題集を解いていた――その時だった。

「よっ」

俺の目の前に、ひょいっと無造作に座ってきたやつがいる。

高原蓮。……同じクラスの、あの騒がしい奴。


「お前、またここで勉強してんの?マジで毎日いるな、尊敬するわ〜」

「……図書室は静かにしろ」

注意したのに、こいつは気にしちゃいない。

鞄からノートじゃなくて、ジャンプの最新号を取り出した。

やっぱりな、と思った。
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