15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
第6章 あなたが甘くなったのは、私のせい?
次のデートは、居酒屋だった。
いつもの高級レストランやカフェじゃない、赤ちょうちんの灯る、ちょっとにぎやかな店。
「へえ。こんな場所、初めてだな。」
玲央さんが目を丸くして、周囲をきょろきょろと見渡す姿が、なんだか微笑ましくて笑ってしまった。
「美味しいんですよ、ここ。たまにはこういうのもいいかなって。」
「ひよりとなら、どこでもいいけどね。」
店員さんに案内されてカウンター席へ。
自然と並んで座ることになった。
肩が少し触れる距離が、なんだか新鮮だった。
注文を終えて、料理が届くまでのわずかな時間。
ふと、玲央さんが身を寄せてきて、私の耳元にそっと囁く。
「好きだよ。」
その一言で、心臓が跳ねた。顔がかっと熱くなる。
「玲央さん……ずるい。」
精一杯、平静を装って言い返したけれど、声が震えていたかもしれない。
玲央さんは、そんな私を見て、くすっと笑った。
いつもの高級レストランやカフェじゃない、赤ちょうちんの灯る、ちょっとにぎやかな店。
「へえ。こんな場所、初めてだな。」
玲央さんが目を丸くして、周囲をきょろきょろと見渡す姿が、なんだか微笑ましくて笑ってしまった。
「美味しいんですよ、ここ。たまにはこういうのもいいかなって。」
「ひよりとなら、どこでもいいけどね。」
店員さんに案内されてカウンター席へ。
自然と並んで座ることになった。
肩が少し触れる距離が、なんだか新鮮だった。
注文を終えて、料理が届くまでのわずかな時間。
ふと、玲央さんが身を寄せてきて、私の耳元にそっと囁く。
「好きだよ。」
その一言で、心臓が跳ねた。顔がかっと熱くなる。
「玲央さん……ずるい。」
精一杯、平静を装って言い返したけれど、声が震えていたかもしれない。
玲央さんは、そんな私を見て、くすっと笑った。