15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
玲央さんのSNS──“副社長の一日”という名の、社内でもちょっと話題のアカウント。

「そっか。でも、あれ好きなんです。玲央さんの文章、意外と優しくて。」

「“意外と”は余計。」

「ふふっ、ごめんなさい。」

そんな軽いやりとりをしながら、ふと画面に表示された玲央さんのプロフィール欄に目がいった。

《一ノ瀬玲央/Adworks副社長/趣味:写真・グルメ・“大切な人を笑顔にすること”》

――え?

最後の一文に、思わず動きを止めた。

「……“大切な人を笑顔にすること”って、いつから書いてたんですか?」

玲央さんはグラスに口をつけたまま、私の目をまっすぐに見た。

「さあ、誰のことだろうね?」

にやりと笑ったその顔に、胸がきゅっとなった。

そんなの、もう分かってるよ。

でも、あえて聞き返す勇気はなくて。

私は黙って、馬刺しが運ばれてくるのを待った。
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