15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「誕生日、来週?」

カレンダーをふと見て、私は気づいた。玲央さんの誕生日が近い。

「ん?あっ、忘れてた。」

スマホをのぞき込んだ玲央さんが、少し照れたように笑った。

「また歳取るのか、って実感するなあ。」

そう言う横顔はどこか寂しげで、それがなんだか切なくて。

胸の奥に、ふわりと温かいものが広がった。

「……誕生日、お祝いさせてください。」

私の言葉に、玲央さんが目を丸くする。

「ひよりが? 俺の誕生日を?」

驚いたような、でもどこか嬉しそうな声。

「ダメですか?」

そう返すと、玲央さんはしばらく私を見つめたまま、ふっと笑った。

そして、顔を近づけて耳元に囁く。

「楽しみだな。どんな風に祝ってくれるんだろう、俺の可愛い彼女は。」

吐息がかかる距離に、鼓動が高鳴る。

「……内緒です。」

頬を赤らめたままそう答えると、玲央さんはいたずらっぽく笑った。

「可愛いな、ひより。」

その一言が、今夜一番のご褒美だった。
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