スパイラル・コード〜内緒でハッカーやってたら、最強アイドルにバレちゃいました〜
「急にぼうっとしてどうした?」
「あ、ごめん。なんでもないよっ」
今はそんなこと考えてる場合じゃない。
美織を助けることに集中しなきゃ――!
「理央、いやカペラ。エトワールのマネージャーについて調べられるか?」
「任せて〜、シリウス」
理央くんはニコッとほほ笑み、すぐさまPCに向かってキーボードを叩き始める。
やっぱり理央くんもめちゃくちゃコンピュータに強い……!
発明家というだけあって、コンピュータの扱いにも慣れているようだ。
「俺たちはメテオプロダクションに乗り込むぞ」
「ヨッシャ! そうこなくっちゃな!」
隼人くんは拳を叩いて気合い充分だ。
「正面突破だ!」
「いやいや、正面突破は危険じゃない?」
「俺なら蹴散らせるぜ!」
隼人くん、意外と血の気が多いんだから!
まあ戦闘員だから当然なのかもしれないけど。
「焦るな、ベテルギウス。まずは裏口から侵入する」
「ちぇ〜、わかったよ」
さすがに正面突破はアブナイんじゃないかと思っていたから、ホッとした。
「侵入にはスピカの力が重要になる。頼んだぞ」
「えっ、どういうこと?」