姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
「おはよう、榛名くん♡今日もいい朝だねっ」
嫉妬の炎を燃やす女共のおかげで、私の純真な美しさが朝から際立ってしまった。
「今日も胡散臭い演技がキマってるね〜。」
「え?その言葉まるっと返すね♡」
空いた席を一つ挟んでへらへらとニコニコ、胡散臭い笑顔を交わし合う。
そうこうしているうちに始業を告げるチャイムが鳴った。
「あれ?広瀬真は休み?」
――言ったのと同時に、乱暴にドアが開いて広瀬真が入ってきた。
「…………。」
不機嫌。
もともと猫目で気の強そうな顔をしているんだけど、今日はさらに眼光鋭く顰めっ面。
珍しく威圧的な雰囲気を醸し出す姿に、周りのクラスメイト達は静かに動揺している。
……一体どうしちゃったの?