姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
「姫に学校サボらせて家に上がり込むとはどういう了見……、……?」
傑兄ちゃんが榛名聖の胸ぐらを掴み、数センチほどの距離で顔を突き合わせる。
「……あれ、お前なんか雰囲気変わった?」
ここでようやく榛名聖の表情が笑っていないことに気付いて怪訝な顔で首を傾げた。
「前のが嘘!そっちが素!」
ドアを開け部屋の中に入った時、傑兄ちゃんの訝しがる声が聞こえたのでそれだけ答えてドアを閉める。
傑兄ちゃんは未だ険しい顔で榛名聖をじっと見て、「成程…?」と呟いた。